テグレトールのてんかん以外の適応症

テグレトールは抗てんかん薬として分類されている医薬品であり、その名のとおり、継続して服用することによって、てんかん発作を予防することが可能です。てんかん発作には、大きく分けると部分発作と全般発作とよばれる2つのものがありますが、なかでもテグレトールは側頭葉てんかんなどの部分発作に有効とされています。この側頭葉てんかんというのは、成人に多いタイプのてんかんで、自動車運転中のてんかん発作で交通事故を引き起こすとして問題になったのも、実はこのタイプのてんかんです。
テグレトールは、脳内の神経細胞の過剰な興奮状態をしずめるというはたらきがありますが、これはてんかん発作の予防のほか、他の病気の治療にも適応させることができます。
例えば、テグレトールは双極性障害における躁状態を抑える目的で投与することが可能です。双極性障害は、気分が高揚する躁状態と、気分が沈み込むうつ状態が交代する病気ですが、脳内の神経伝達物質などが発症に関与しているとされています。
また、テグレトールは三叉神経痛の痛みの緩和にも役立てることができます。三叉神経というのは、顔面の感覚を脳に伝える神経で、三つ又に分かれていますが、血管が神経に食い込んでしまうと三叉神経痛になり、主に下あご、ほほに刺すような痛みが走ります。
こうしたさまざまな適応症をもつテグレトールですが、妊娠した際の使用は慎重にすべきとされています。これは、妊娠した女性が服用した場合、有効成分がネガティブに作用し、胎児が奇形となる頻度が高いとされているためです。また、妊娠した女性がテグレトールを服用すると、体内の葉酸値が減少するため、これも奇形を生じる原因となってしまいます。